あらたに介護タクシー事業を軽自動車福祉車両で始める方へ10の開業アドバイス!

ワンボックスタイプを選択
通常の車椅子だけではなくリクライニング式や障がいのある方の特殊なものでの乗車もあるのでフルサイズのワンボックスをお薦めします。
リアシートは補助シート式を選択
お客様のご家族とヘルパーが同乗するケースが多く生じるため、車椅子患者さんの他にドライバーと他2名乗車出来る補助シート式をお薦めします。
リアシートが折りたたみ式だと前席2名と車椅子患者さんの3名しか乗れません。このタイプでもシートが分割で折りたためる車両(ヘルパーシートが残る)は可。
リアヒーターの装備がある車両を選択
寒冷地に限らず、冬季は後部席の暖房は必要です。これがないと前席の吹き出し口から暖気を送るしか方法がありません。標準でついているものがベスト、或はオプションにあれば必ず設定することをお薦めします。
スロープ式を選択
三菱系にリフトタイプの昇降装置の設定がありますが、昇降が多いので構造が簡素なスロープ式をお薦めします。そしてウインチで引き上げるタイプが体重が重い患者さんでも円滑に乗車出来ます。油圧やエアサスで車高が下がるタイプより女性一人でも操作出来るウインチで引き上げるタイプが使い易いです。
車椅子を畳んで置けるスペースがあるものを選択
お客様車椅子や貸出車椅子と交互に乗車されるケースが普通に生じます。事業者の車椅子は簡単出し入れする為の畳んで置くスペースがある車種をお薦めします。
車椅子固定装置は電子式を選択
車椅子を車両に固定する方法は様々ありますが、簡単に固定と解除が出来る電子タイプが使い易くお薦めします。車椅子の車輪の前後左右を手動で固定するタイプは対処が4ヵ所になり円滑な出発・到着の滞りとなります。
出来れば4WDを選択
積雪が多い地域であればタイヤチェーンで対応も可能ですが、積雪少ない+タイヤチェーン装着での走行はガタガタが激しく介護タクシーの走行には不向きです。余程の勾配路がなければ4WD+スタッドレスタイヤをお薦めします。


エンジンはノーマルを選択
ターボチャージャー仕様の福祉車もあり高速走行が多ければ選択肢となりますが、すぐ10万キロを超える走行距離になるのでオイル交換頻度やアフターアイドリング等複雑なターボ仕様よりはノーマルエンジンをお薦めします。ターボ系の故障は修理も高額になり易いことも付け加えておきます。
 
車椅子は介助式を選択
自走式に比べて自重が軽く取り回しが楽で、且つ2階まで或いはそれ以上の階段を車椅子に座ったままで昇降のケースもあるので、一段ずつ安全に階段昇降出来るタイヤ径が小さい介助式をお薦します(階段の一段の奥行が車椅子の後輪径の半分より長いことがベスト)。自走式はタイヤ径が大きく階段一段毎止まらないので要注意。
女性や高齢男性が開業する際のアドバイス
旧設計のエレベータのない5階建程度の集合住宅、急勾配で未舗装で且つ長い通路、ご乗車頂くお客様の体重が80kg以上100kg以上等々の条件でのご乗車は稀な話ではありません。現場に着いてケア出来ませんは信用問題になります。介護タクシー業界の紹介映像などで表現されていない様々な障害があることを踏まえてご決断下さい。
 
※弊社はスズキエブリィ、スズキワゴンR、ダイハツアトレー、ダイハツハイゼット、三菱タウンボックス(日産クリッパー)、三菱トッポ、ホンダN-BOXの各福祉車(スロープ式、リフト式)を業務使用した経験から上記のアドバイスとします。
最も使い易かったのは、アトレーとハイゼットの平成20年頃までの福祉車両です(ウインチが1モーターのもの)、程度の良い中古車が見つかれば即決定で大丈夫です!
10個のアドバイス是非参考になさって下さい。
 

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